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順目、逆目

 木という素材は鉄やなんかと違って、方向によって性質が異なってしまうという、ちょっと考えると面白い性質を持っています。
で、『順目』だの『逆目(さかめ)』だのと言いますのは、木の繊維が走っている方向と、加工する面の角度の問題の事です。
下図の様な角度の関係の場合、『順目』となります

 

 

 刃物もスムーズに使えますし、加工された面も綺麗に仕上がります。これを反対側から刃物を入れれば、『逆目(さかめ)』となってしまうわけです。
引っ掛かるような抵抗も感じますし、仕上がりも汚くなりがちです。汚くなる程度ならまだしも(いやダメなんですよ)、一番辛いケースは、

 

 

 目に沿って傷口が奥に食い込んだりする場合もあります。
コレはマジ痛いっす。半泣きです。場合によっては再起不能に…。
可能な限り、順目で加工するようにして下さい。

 

端材であえて『べり』をやってみました(左写真)。右はその後、順目で傷が無くなるまで削ったところ です。つまり傷の深さの分だけ厚みが減っているわけですね。必要な厚みを下回るようなら…アウトってコ トです。

 

木 口

 では、木目と加工面が直角(に近い)の場合はどうなるのか?これは『木口面』と言いまして、順、逆の区別はありません。

 

 

 ただ、この木口面はとても硬く加工し難い面でもあります。松のような元々が柔らかい材の場合はそれ程でもありませんが、例えばエレキギターでよく使われるメイプルやアッシュのような硬い材の木口は凶悪です。刃を欠けさせたりしないように注意しましょう。
それともう一つ注意が必要なのは、端まで加工する場合です。木口面そのものはどの方向から加工しても構わないわけですが、端だけは、外から内へ向かって加工しないと、確実にめくれます。

 

 

 

まとめ

 では、目と平行に加工する場合は?もし完全に平行に加工出来れば、やはり順も逆も無いでしょう。
しかし現実的には目が偶然加工したい形状と完璧に同じになってるなんてコトは…。
木の繊維も曲がりくねって走っていますので、実際には一枚の板の中で順目と逆目が入り交じるような事がおこったりもします。
なお、ベニヤ板では木目が直交するように薄い板を重ねているので、表面はともかく、側面は色んな目が入り交じっている事になります。ただ一枚一枚が薄いので、逆目なりめくれなりの被害もそれ相応に少なくなる、と考えられなくもありません。
集成材の場合は、『薄い』のでは無く『小さな』板が集まって出来ているので、一方向から加工した時に「この板は順目、この板は逆目」となる可能性は大いにあります。

その他にやっかいな例を挙げますと…
節のまわりなどはグッチャグチャだったりとか、あといわゆる『杢』。トラだのバーズアイだのってアレですが、アレも要するに変な目なわけですから。刃が引っ掛かり易かったりします。

さて、このような事はカンナやノミを使う時には嫌でも気にさせられる事なわけですが、例えば彫刻刀でちょっと表面に模様を掘るだけ、でもやはり同じ事ですし、あとサンドペーパーなんかでも気にしていた方が仕上がりが良くなります。



   

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